Strawworks-btt

ー私は何者でどこから来てどこへ行くのかーガンプラとか小説、映画、自転車など

【アトラクション-制圧-】観たよ

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以前のエントリー【チルドレン/伊坂幸太郎】読んだよ

  • ギリギリ予測の範囲内だったから読めた

などと書きましたが、果たしてそれは本当か?と自問しながら数日過ごしてます。

 

本エントリーはこの映画の物語が予測できたとか、できなかったという話ではなく、登場するメカが格好良くって、映像から伝わってくる設定によって現実味が増していると感じるのだけど、果たしてその設定が予測の範囲内なのかどうかって話。

eiga.com

映画は、ロシアを舞台に巨大宇宙船が墜落してくるところから始まり、宇宙船がなぜ地球にやってきたのか?どんな星からやってきたのか?という疑問に回答しながらラブストーリーが展開されていく内容。ハードなアクションや長大なスケールを期待したのに拍子抜けしたという酷評も見受けられますが、その問題は映画ではなくプロモーションにある様子。個人的には好きな部類の作品です。

劇中にはエイリアンが当然のように出てきて、その容姿が人間そっくりなのは昭和のSF かよ!って突っ込みたくもなりますが、彼らの宇宙船とパワードスーツ的な兵器の設定は◎です。スーツのデザインや強度、機動性の設計をどなたがしたのかはわかりませんが(監督かしら?)とっても優良。

 

人型の生物がスーツを着用する際、内面から生える繊毛の描写やら、スーツ単体での巨大なウェットスーツ然とした重量感の表現やら、涎もの。もちろん着用時の動作も文句ないです。

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ほらね?

って、静止画じゃあまり伝わらないとは思いますので予告編動画も張っておきます。

www.youtube.com

先の重量感の表現とのギャップも相まって「着用するとスゴイんです」感が溢れます。

 

この辺りの描写「VFXでの描き方」というところに着目すると

などと、紹介されている映画なので、その仕事は【Image Engine】なのだと思いますが、イメージエンジンのwikiや映画の紹介文にその記載はなぜかありません。エンドロールをよく見れば見つかるのかもですが、今のところそこまでして確認する熱量はないです。

 

19年1月現在、鑑賞済みのイメージエンジン作品を時系列で追うと

と言う感じで、思ったよりも多くてびっくり。認知しやすい基準でいうと有機的物質にスピード感を持たせて見せる技術が伸びてるのかな?と思います。

CHAPPiEは以前に感想を書いてるので、よろしければご覧ください↓

strawworks-btt.hatenablog.com

さて、本作【アトラクション-制圧-】のスーツの話に戻るとします。

その動力が何なのか?などの設定は明かされないまま作品は終わりますが(水なのか酸素なのか水素なのか?)、現代の地球よりもかなり高度な文明で作られたことは間違いなく、着用による運動性能の向上は認められるものの銃撃でダメージを食うシーンがあり、飛び道具などの武装を持たないことから、防護服の類なのかなと。サイキックな武装も劇中では無いと推察され、その辺りは物語の設定にも上手く乗れている印象。

VFXの技術という観点でいくと

  • 観てる側に機能や設定を映像情報で伝えること
  • 更に言えば、観てる側の予測を少しだけ上回って刺激すること

そこまで含めての高度な技術なんだなと。

極端な話しこの表現を80年代に行ったところで、受け手側に情報の蓄積がないため伝わらない部分が多くあるんじゃなかろうか?と思います。それは上記2つ目の要素【少しだけ上回って】のために、説明する手間をかけないと成立しないため。

おそらく、受け手側の準備度合を置いてけぼりにして、何だかわからないスゴイデザインのスゴイ物がスゴイ動きをするだけでは理解されないんじゃないか。それは物語の筋についても言えるんじゃないか、などと思いました。

 

おー、謎設定、この人物の思考パターンは理解不能、なんてものにぶつかった時、それはあなたの知らない世界はまだまだ沢山あるのだよという示唆であると同時に、その設定を受け入れる準備が出来ていない証拠ともいえるんじゃないかな。

疑問符が大量発生するモノに出会ったら、その疑問符が【作品の稚拙さ】からくるのか【こちらの準備不足からくるのか】には目を向けていくのがいいのかもしれない。

 

いや、それにしても一番こわかったのは映画序盤で、未確認飛行物体の目視確認もそこそこに【Su-57 スホーイ(スホイ?)】がアタックしてしまうロシア軍の喧嘩っぱやさ。もうコレに尽きます。

日本が現実にこの性質、国家的機能を持ってたら日本海が火の海です。

 

監督          フョードル・ボンダルチュク

ユリア         イリーナ・スターシェンバウム
ロシア軍司令官レベデフ オレグ・メンシコフ
ヘイコン        リナール・ムハメトモフ
チョーマ        アレクサンドル・ペトロフ

 

 

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